'96年度福信館炊き出し活動報告


  1. 年間炊き出し
     (木の炊き出し・金の洗い片付け)

    〔若者たちの活躍〕
     数年前から、炊き出しの仕上げ、運搬、配膳には、数人の若者たちが頑張ってきましたが、彼、彼女たちは、いずれも20代後半〜40代で仕事の帰りに参加しています。また、同じくダルク(薬物依存回復センター)の若者たちも、月に2回、参加しています。そのメンバーのおかげで炊き出しが明るくなりました。更に、96年11月からは、大学生(20才前後)が、多いときには約10名も加わり、ますます、若さのあふれた、炊き出しになりました。彼(女)らは、南山大学に「アバンギャルド」というボランティアサークルまで結成し、部員を集めたり、構内には、使用済みテレホンカード収集箱を設置し、資金面にも協力しています。彼(女)たち以外にも、他大学、高校から、見学や体験として炊き出しに参加する人たちが増えています。これら若者たちと「ホームレス」の人々との出会いの場として、その機会を提供し続けたいものです。

    〔新しい人の参加〕
     一方、炊き出しの準備、片付(洗い)の参加者は、高齢化で減少する教会もありますが、新しく若いメンバーも加わり大人数で来られる教会も増えてきています。各方面への呼びかけを、続けていくことが大切であります。

  2. 着替え・フロ・洗濯サービス

     倉庫での簡易風呂のサービス(毎月木)も3年目となり、利用者もわずかづつ増えています。風呂の利用ついでに、着替えを洗濯する人も多くなりました。着替えを単にもらうだけでなく、大事にするためにも、こまめに洗濯できることはいいことであります。 着替えの利用者は、毎月、10名前後の方が来ます。現在、中古物で間に合わせていますが、将来、下着ぐらいは新品を用意したいと思います。

  3. 越冬炊き出し  〈省略…詳しくは、ももちゃんだよりをお求めください〉

  4. 農作業・人材活用

     毎金の高蔵寺,月一回の美濃加茂での農作業は、おじさんたちの熱心さによって行われ、ジャガイモ、玉ねぎ、大根、カブ、長ネギ、の収穫があり、炊き出しの材料やバザーの商品として利用されました。(朝日新聞記事参照)
     また、おじさんたちの能力は、植木のせん定、草刈り、引越し、片付けなどの作業に後立ちされました。

    〔自転車修理〕
     放置自転車を譲り受けたので、修理して近所の人に安く売ったところ、たちまち評判になり、パンク修理等を格安で引き受けることになりました。近所の人たちとおじさんたちの接点にもなる格好の機会となりました。できるかぎり、継続したいと考えています。

  5. 名古屋市に対する活動

     第二回名古屋市議会あての請願書「野宿生活者への抜本的対策を」を出しましたが、第一回同様不採択となりましたが、市議会経済教育委員会から請われ、意見を陳述してきました市議会側も少し、考えるようになったのでしょうか。


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