金城大学生ボランティア体験感想文

Dさん
11月29日(木)にホームレスの方の炊き出しに参加しました。
今回2回目ということで最初に参加した時のように緊張はしませんでした。「どんなことができるんだろう?」「今回はカレーかな?弁当かな?」と考えながら会場に向かいました。

 会場に着けば、南山のサークルの担当の方、神父様・シスターなどが何をやればいいのかわからない私たちに優しく声を掛けてくれました。ゲーム・整理券配り・カラオケの順番に参加しました。ゲームでは並んでいる人も一緒になってやっている人の応援をしていることがとても印象に残っています。整理券配りでは女性の人数を数えたり、整理券を取りに来てくれた方が声を掛けて下さるのでお話しました。カラオケでは手拍子をしながら応援しました。私は歌うことが大好きなので、「知っている曲だと大きい声を出して一緒に歌いたい。」など思ってしまいました。カラオケで初めて100点を見ました。その100点だった方は毎回100点らしく最後に歌うようで凄いなと思いました。

 遊びを1時間やった後はいよいよカレーを配る時間が来ました。みんな整理番号順にしっかり並んで順番を楽しそうに待っていました。カレーをよそうことで一番気になってしまったことは量です。2つのグループに分かれて配っていましたが、今回炊き出しに来た方が普段よりも多かったようで、最後の方までカレーがなくなってしまうといけないので考えながら盛ることになりました。前の列のグループは学生だけでやっていることもありとても少ない量で配っていて、前でもらった参加者の方が「こっちでもらっておけばよかった、多かったのに。」「今回少なすぎる。」など怒ってしまっていました。どう声を返せばわからなかった私は頷くことしかできませんでした。本当に見ても少ない人には増やしてあげたい、増やしてあげたいと思いながらしました。かわいそうなぐらい少ない人もいて増やしてあげればよかったのかなと今になって思います。やっぱり最後の方は余ってしまい、  最後の方の方はお茶碗にはみ出るぐらい大盛りでカレーを渡すことになってしまいました。

 予定人数よりも多いとどのぐらい盛ったほうがよいのか。多く入れすぎると無くなってしまうし、少なすぎても余りすぎてしまうので難しいなと感じました。均等に配るということはとても難しいことですがこれからの炊き出しで考えていかなければいけないことだと思いました。量のことに関して大きな喧嘩にならなくてよかったですが、いつ喧嘩が起きてもおかしくないと思います。

 全体を終えて2時間は本当にあっという間に過ぎてしまいました。多くの方から「ありがとう」と言っていただきました。みんな出会った方は面白い方・優しい方が多く、本当は考えてはいけないことだと思いますが、この方の学生時代・若い時はどんな感じだったんだろうと勝手に想像してしまいました。人それぞれ壁などにぶつかってしまい今ここにいると思うとなんだか悲しい気持ちと私にできることはぜんぜんないけれど手助けしてできればと思いました。どんなことができるかはまだモヤモヤしていますが学生のうちに何かをしたいと考えています。

 今日出会った約200人みんなが「お茶碗山盛りの熱々カレー」を食べることが出来る日が来ますように。

Cさん
 今回、炊き出しのボランティアに11月8日に初めて参加した。この炊き出しは、どこからお金が出ているのだろうかと、ずっと気になっていたが、今回のボランティアでキリスト教のプロテスタントとカトリックの共同の寄付によって行われていることを学ぶことができた。しかし、国や都道府県で行われていると思っていたため、貧困者のための政策の一つにはならないのだなあと残念に思った。

 私は最初、炊き出しだけ行うものだと思っていた。しかし、食事を配る前にレクリエーションが行われていることを知った。カラオケやオセロ、パチンコのようなゲームの3種類があった。それぞれ、きちんと景品としてレクリエーションの得点などが高い場合には、ゆで卵が配られていた。このレクリエーションに参加してみて、レクリエーションはこの方々にとって生きがいの一つとなっているのだろうか?と、思ったが、これは、みんなと一緒に行うことで、自分は一人ではないということを認識することができるのかもしれない。

 多くの人は、気温もどんどん寒くなっているにも関わらず、とても元気で素敵な方々だと感じた。

 炊き出しのボランティアに行ったことで、改めて日本の中に広がる貧困者を認識した。また、比較的に若い方もいらっしゃることを知り、貧困者を隠すのではなく、きちんとした政策をもっと増やしていくことが必要なのだろうと実感することができた。

Bさん
 私は、11月29日にホームレスの炊き出しに行きました。今回で2回目になりますが、先回とは違う点がいくつかありました。1つ目は、炊き出しの人数が先回よりも少ないことでした。先回は、炊き出しを配り始める時間ぎりぎりまで並んでいるのが印象的でしたが、今回は、500人程度で季節によってばらつきがあることに気づきました。

 2つ目は、ゲームの時です。先回は、ゲームをしている時に使い方が乱暴な人や待っている人がイライラしていてとても怖い印象でしたが、今回は、応援している人が見え、ビー玉を落としている人が何人かいたのですが、皆で手助けしている姿は、先回はなかったので微笑ましく思いました。

 3つ目は、50代くらいの人が増えたように思いました。先回も同じように感じましたが、服装・髪型に気をつけている方がたくさんみえて、現場に行ってたくさんのことを知ることが出来ました。礼儀正しい人や挨拶をしてくれる人、私に話しかけてくれる人までいて、外はとても寒かったですが、とても温かい気持ちになりました。
今回炊き出しの際に、「ご飯、少なめでいいよ」という方が何人かみえて、ホームレスの方がこのような言葉をかけてくることに驚きを感じ、満腹になるのかと、少し心配にもなりました。炊き出しをするのは短時間ですが、直接ホームレスの方たちと触れ合う機会です。街中でホームレスの方をみても話すこともできず、ホームレスの方のイメージを誤解していることにも気が付かないで生活していたかもしれないと思いました。一人一人たくさんの思いを抱えて生きていて、炊き出しのような場所でストレス発散をしているのではないかと思いました。不景気が続いている中で若年層が増えているということを授業でも習いました。実際に今回の炊き出しの際に見かけることはありませんでしたが、とても深刻な問題だと思いました。

 先回も感じたことですが、ホームレスの方たちに偏見があると思います。炊き出しを終えて、ゴミ拾いをし、タイヤの跡を消さないと地域の人たちから苦情がくると聞きましたが、今回も何も変化がないことにがっかりしました。地域の人たちは、住民のことを考えるのにホームレスの方たちは住民ではないのかと、疑問に思ってしまいます。たくさんの人たちの理解が必要で温かい気持ちで見守っていくことがとても大切なのではないかと思いました。

 ホームレスの人たちの人権やたくさんの問題がありますが、不景気が続いているのでこれからも増え続けると思います。雇用の問題や制度の見直しを考えてほしいと思いました。

Aさん
2012年11月15日(木)
 炊き出しボランティアに行くことは今回が初めてでした。私は前から炊き出しボランティアに興味はありましたが、ホームレスの方たちとどのように接すればいいのかが分からなかったため行けずにいましたが今回行くことができてよかったです。

 現場についてから、晴れていたこともありいろいろなボランティアをさせていただきました。最初にしたことは、整理券と引き換えにマフラーか腹巻かを選んでもらい希望する方を渡していくという作業です。冬ということもあり寒さが一段と厳しくなってくるためマフラーか腹巻かどちらかを真剣に選んでいる方が多かったのが印象に残っています。渡している私に「どちらが温かいと思うか」などと話しかけてくれました。真剣に考えたこともなかったため焦りましたが、自分なりに温かいと思う方を選び参考程度に答えました。すると「それにしようかな」と言い持って行ってくれました。

 次にしたのは、カラオケの盛り上げ係です。商品の卵を目指してホームレスの方たちは歌っていました。一生懸命になっている姿を見ていたら、自然と応援(盛り上げ)に力が込みすぎてしまいましたが、ホームレスの方たちも楽しそうに歌ってくれたのでよかったです。

 次は、ビンゴのお手伝いをさせてもらいました。ビンゴはビー玉を、縦・横・斜め、いずれかにすべて並べることができたら商品の卵がもらえるというゲームです。ここでは、カラオケよりも人が多かったため、一人一人が早くビンゴをしていました。準備が遅かったりしたら「早く」や「急げ」などと言われました。その時は「卵一つに大げさな」と思ってしまいましたが、ホームレスの方たちは明日食べるものがあるかどうか分からないから必死になっているということを思い出し、自身の考えを反省しました。頭では理解していても心のなかのどこかでは、自身と比較(差別)をしているのかと感じたので、そこを今後の福祉の授業を通してきちんと学んでいこうと改めて思いました。

 最後は、本日のメインである炊き出しです。今回の炊き出しメニューはカレーとポテトサラダと福神漬けでした。私が担当したのは福神漬けです。分量が決まっていましたが、最後の方でなくなるというハプニングもあり、もし今度炊き出しのボランティアに行く機会があればもう少しつぎわけの技術をつけておこうと思いました。
 ホームレスの方たちと何を話したらいいかとコミュニケーションに最初の方は悩んでいましたが、そんな心配もいらずにホームレスの方たちと気軽に話すことができてよかったです。また、今度は専門技術などを身につけた上でボランティアに挑みたいと思いました。

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