「最後の『アロイジオ賞』」
”市民活動の顔”表彰



 名古屋教区の故・アロイジオ相馬信夫司教を記念する、「アロイジオ賞」の表彰式が6月18日、名古屋カテドラル布池教会(名古屋市)で行われた。

 10回目となる今年の本賞は、名古屋の市民活動の顔”として、権力の横暴や理不尽に対し、仲間を集めて活動してきた西英子さんが受賞。長年、個人の立場で憲法問題に取り組み、福島の原発事故以降は、脱原発の活動を中心に、街頭宣伝と講演会・学習会を精力的に開いてきた。

 特別賞を贈られた「NPO(特定非営利活動)法人ミーネット」は、がん患者のための”情報コミュニティとして、地域と連携し、相談支援や、患者らの声を行政や医療機関につなぐなどして支援してきた。

 表彰式は、相馬司教くの教会外の市民や団の追悼ミサに続いて盛体が地道に人権と命を大な拍手の中で行わ守るために働かれていれ、両受賞者は、今回の賞は、私・私たちに与えられたものではなく、共に行動し、支えてくれるすべての人に贈られたと思う、などどコメントした。

 同賞の目的は、教区内で、相馬司教と同じようにイエスに倣い、小さくされた人の命と人権を守るために草の根の活動で長期にわたり働いてきた個人や団体を発掘し、連帯すること。教区正義と平和委員会が2005年10月に創設し、本賞を8人・4団体、特別賞を1人・3団体に贈ってきたが、表彰は今回が最後。

 同委員会の竹谷基神父(神言修道会)はこう話す。「10回のアロイジオ賞を通して、多くの教会外の市民や団体が地道に人権と命を守るために働かれていることを知り、イエスに招かれたキリスト者は襟を正し、彼・彼女らから謙虚に学ぶことを教えられました」